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(次回の北海道会)
2006年8月9-12日 トレッキング              知床トレッキングの掲示板

(前回の北海道会)
            2005/8/9大雪山・南暑寒岳・羊諦山

 北海道の人にとって登山は身近なものではありません。福岡市より人口の多い札幌市でも専門の登山店は一つしかありません。これは北海道の山は短い夏しか楽しめないからです。その短い夏に一斉に花が咲き、ヒグマやシマリスなど野生動物が活発に動き回ります。
 一方、北海道の山は常に危険が伴います。本州や九州の山と比較すると緯度の違うためプラス1,000mと考えてください。よって真夏でも防寒具は必携です。また登山口までの公共交通機関は無く、車を使わなければなりません。最後まで団体行動が絶対です。
 この北海道の大自然は、シマリス、ナキウサギ、ヒグマ、キタキツネなど野生生物が主人公で、私たち人間はゲストです。

*北海道の山と、屋久島の山は共通する部分が多いです。まず道路などのインフラが整備されておらず、登山口から頂上まで気が遠くなるような遠さである事(宮之浦岳は往復10時間、暑寒別岳は往復11時間など)

*当然、車のクラクションとか、ヘリの音とか何も聞こえません。野鳥のさえずり、水の流れる音、野生の動物の雄たけびのみです。人間の世界から隔離されます。

*よってそんな世界に行くには、日の出とともにが大原則です。北海道の夏の朝は早く、3時から明るくなります。日の出とともに出発して、正午までに車に戻るのが、私の下見方法でした。しかし九州のように同じ日に2つの下見は決してできません。きつすぎます。

「道」・・・雨竜沼湿原  (Photo Nakanishi)  
 

*登山道で、ヒグマの糞を見たら恐怖感に襲われます。しかし落ち着いて、糞の固さや、今の時間・季節を分析してください。まず鈴やおしゃべりで音を発すれば、自然とヒグマは逃げます。また早朝や冬眠前は活発に動きますが、それ以外はそれほどどう猛ではありません。ただ4つんばいで走るスピードは、人間の何倍ものスピードです。よって地元の方は、一旦目が合うと諦めろ、死んだふりしろとか言われます。しかし実際は、食料を小出しにしながら後ずさりして逃げろいいます。決して戦ってはいけません。多くのクライマーが戦って悲しい結末になっています。ベアスプレーを持っていれば心強いのですが、どちらにしろ戦うことになります。

*鈴を持参しても、中の鉄球が登山中に落ちることがあります。鈴のみでなく笛も持参しましょう。鈴は値段が高い上等のものを買いましょう。安いのはあまり音が遠くまで響かないようです。

*北海道の山には、彩り豊かなきのこが目を楽しませてくれます。ただ持ち帰るのは自然保護上も、体の危機管理上からも止め、スーパーで買いましょう。

*屋久島との違いは一つ。登山道に標識がほとんど無い事です。百名山の山でもほとんどありません。積雪で壊れるか、(登山期間が短く)登山愛好者が少ないからか理由は定かでありませんが、どちらかの理由だと思います。よって地図・コンパスは勿論、何冊か山の本を持つことが必要です。

*あとスケールが違います。手元に鹿児島と福岡の道路地図を持っていますが5万分の1です。北海道の道路地図を見たら10万分の1でした。同じ1cmでも歩く距離はかなり違います。


                       北会は8人乗りで 800` 駆け巡ります   
            

【下見報告】  スノーシュートレッキング!  これは面白い! 冬も企画します♪


震える寒さの真夏の雨竜沼湿原   (Photo Harada)


百名山「羊蹄山」でもよく読めない標識    (Photo Harada)


札幌市街地から登る藻岩山(531m)も大変きつい。ズボンは汗でびっしょり (福岡の油山や鹿児島の城山とは比べものにならないレベル)

混在する沼をトレッキングして登る空沼岳(お勧めです!1,251m/札幌市近郊) シマリスの出迎えありました。
↓途中の万計沼には緑の影が落ちる↓   (Photo Harada)


北海道・知床の世界自然遺産へ はらだ 7月14日(木)22時28分41秒
 このニュースは、歓喜よりむしろ身が引き締まる人のほうが多いのではないでしょうか?これからの知床世界遺産のキーワードは【ヒグマと人間の共存】。
 左記の北海道会のところにも記載していますが、北海道の登山者は、ヒグマを常に意識しなければなりません。各山の登山口のほとんどに「○月○日ヒグマのメス出現!登山者注意!!!」という看板が掲げられています。しかし、ヒグマは決して人間を襲う動物ではありません。人間が襲うように仕向けているだけです。今後、観光客が増えるとそれが心配です。
 明日から行く屋久島は、世界遺産の自然遺産に選ばれて10年以上たちます。しかし、(行った事ある方はご存知のとおり)登山道は全くゴミは落ちていません。これは登山者の意識の高さです。知床も研修を受けた登山者のみ入山許可する方向で動くと思います。よりよき自然を全人類の後世に残すべく選ばれた「世界遺産」です。みんなで守りましょう!
 「百聞は一見にしかず」です。来年から四季山遊会「北海道会」に知床羅臼岳を入れます。是非、貯金箱を机の上に、1年間頑張ってみませんか?


北海道デビューは、冷たい雨の札幌岳(1,293m)でした。名前で簡単そうと誤解し往復5時間。北海道でっかいどうを実感した最初の第1歩!パレットをひっくり返したような色とりどりのキノコ登山道でした!(Photo Harada) 
 

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