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2001年5月3・4日
久住縦走(久住山・中岳・大船山・平治山
参加者:井川・上口・弟子丸・石堂・造倉・原野・池田・原田(8名)

  前日までぐずついていた天気もなんとか持ち直し晴天の中、7時30分に3人で鹿児島空港を出発した。途中溝辺PAで先発していた5人と合流し、一路久住山への道を急いだ。心配していた渋滞もあまりなく、快適なドライブとなった。牧の戸峠は霧で視界もあまり無く、やや肌寒い位で予定より遅れ、13時15分より登山を開始した。
  連休であり大勢の登山者で賑わっていた。なかでも霧島と異なり、若い人やカップルの登山客の多さに圧倒された。久住山までの道中は泥濘んでいたが、行き交う人と挨拶を交わすうちに、約1時間半で久住山山頂に到着。時折切れる霧の合間から、中岳・星生山(硫黄山)などが垣間見えた。
  時間に追われるように、中岳(九州最高峰)山頂を通り、法華院温泉への道を急いだ。分岐より1時間も下ると、右に平治岳・大船山、眼下に懐かしい坊がツルの風景が目に飛び込んでくる。17時50分に法華院温泉に到着し、一日目の山歩きが終了した。
  法華院温泉は大盛況で、大勢の人が思い思いの時を過ごしていた。早速温泉に入り、一日の汗を流そうとしたが、10人位しか入れない湯船では、ゆっくりと足を伸ばすこともできなかったが、久しぶりの山中の温泉(九州ではここだけ)に大満足だった。以前は白濁温泉であったが地震後、透明温泉になってしまったとのこと。19時よりビールで乾杯したあと、山の中とは思えない豪華な料理で、食事の箸も進んだ。食事の後、いろいろな話に花を咲かせ、消灯の22時まで大宴会となった。
  翌朝5時に目が醒め朝靄の中、坊がツルを散策した。坊がツルからは平治岳・大船山を始め、三俣山の南峰を仰ぎみることができ、ハルリンドウ、アセビなどを見ることができた。朝食を済ませ手荷物を預け、7時30分に法華院温泉を後にし、大船山への登りを急いだ。段原までの急な登りであったが二日目であるためか、バテる人もなく順調に高度をかせいだ。時折見るクサボケやツクシ石楠花のつぼみが、疲れた体に英気を与える。
  段原で一休みした後、大船山への急な登りを頑張り、9時前に山頂に着く。あいにく雲がかかり、久住連峰の全容を見ることは出来なかったが、しばらくして雲の上に中岳・久住山の頂きがわずかに見えた。段原に引き返し北大船山を通過するころには、視界も良くなり眼面の三俣山を始め、久住山の全容が見え始めた。まだ、ミヤマキリシマの時期には早すぎたが、木々につぼみをつけており花の咲く頃にまた来たいと思った。大船山から大戸越・平治岳の間は植物の宝庫であり、ムシカリなどの白い花を見ることができた。
  大戸越で休憩もそこそこに最後の山である平治岳の登りに取りつく。ここはミヤマキリシマのメッカであり、登山道も登り下り別々にありいかに大勢の人が訪れるかを物語っている。久住のガイド犬で有名な『平治号』もこの山に由来している。平治岳山頂には『現在の平治号?』(登山客が連れて来た犬)がいて疲れたみんなを和ませてくれた。  振り返ると遥か彼方に大船山の頂きが見え達成感で一杯になる。視界が良ければ、由布岳越しに別府湾が見えるはずであるが、残念ながら見ることが出来なかった。
  大戸越で昼食を取り木漏れ日の中、坊がツルへの下りを急ぐ。坊がツルの入り口で法華院温泉に預けた荷物を受け取り、雨ヶ池を越え15時20分に長者原に辿りついた。産山村(熊本県)の『花の温泉館』で温泉に入り、21時に鹿児島空港に着き今回の山行を終えた。久住山は一年を通し楽しめる山であるが、これからのシーズンが一年で美しい。(文・Igawa,写真・Harada)
九州本土最高峰(中岳山頂・1791M)
九州本土最高峰(中岳山頂・1791M)

1日目終了・打上げin法華院温泉山小屋
1日目終了・打上げin法華院温泉山小屋

2日目朝7時出発
2日目朝7時出発

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