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2002年1月3日(祝)
霧島:韓国岳ー池めぐりコース
ひょっとしてスパイ?(韓国岳山頂)

参加者 有村・橋本・内山 (男性2名、女性1名)

いつもと同様鹿児島を7時に出発するが雪で高速が通行止めのため一般道を経由して行く。牧園町の役場を過ぎると雪が出て道路の傾斜が強まり、マホロバの里のあたりからは、道路に乗り捨てられた車が目立つ。通行する車も少ない。最高時速40キロでのろのろ進み、9時にえびの高原到着。ジムニーは軽ながら4WDでタイヤチェーンなしで無事雪道を登った。周囲の積雪約10cm。曇りながら雪は止んで登山日和!

すでに付けられた誰かの足跡を追って韓国岳を目指す。清掃登山といっても一面の銀世界でゴミはない。しばらくぶりの雪の感触を楽しみつつ登る。樹氷が素晴らしい。3合目からは森を抜けるが展望がない。順調に登るが頂上に近づくと凍結した斜面も出て慎重に進む。頂上付近は強風で顔面の半分が麻痺して感覚がなくなる。少し休んで急いで下る。アイゼンを付けた登山者と擦れ違う。周辺の岩や柵には「えびの尻尾」が発達している。約3時間で下山。えびのエコミュージアムの外に設けられたテーブルで昼食。青空が広がりそうで広がってくれない。

荷物を車に置いて池巡りに進む。ニ湖パノラマ展望台から御池が黒く見える。風で雪の少ない白鳥山山頂を過ぎ御池に下る。神社周辺の大杉が神々しい。不動池からえびの高原に戻る。

ご存知の通り、山行前日は鹿児島市内でも雪が舞い、私の期待以上の雪に見舞われるのは明らかで、頭の中には"敢行"という言葉がよぎりました…。当日の朝、九州自動車道加治木〜溝辺間は通行止め。一般道を約2時間かけてえびの高原へ向かいました。まほろばの里を過ぎたあたりから積雪量がどっと増え、途中の路上では、前の晩に置き去りにされたと見られる車がぽつぽつ…バンパーの下につららが下がってて、今回の寒波の凄さを感じました。その点、リーダーの4駆はチェーン無しでスイスイ走り、改めて4駆の行動力を実感しました。

韓国岳は、1合目〜3合目くらいは風も無く、葉っぱを落とした木の枝には美しい霧氷。30cmくらい積もったさらさらの雪をぎゅぎゅっと踏みしめて今年の初雪を満喫しました。6合目くらいでリーダーが岩や枝を指差して「エビのしっぽです」と教えてくれました。霧氷が風の影響で一方向に成長したのだと思いますが、本当に3cmくらいのエビのしっぽのような形をしたのがビッシリついてるのです。

森を抜け、上へ登るにつれて風が強くなり、8〜9合目頃からは猛吹雪状態!足もとの雪も次第に固くなり、所によっては凍ってました。滑るんじゃないかとビビリつつ頑張って登りました。リーダーは足元のアイゼンの跡を見て、霧島で使うのか!?と驚いてらっしゃいましたが、私はその時アイゼンが欲しいと切に願っておりました。韓国岳の頂上付近は普段でも風が強いですよね。今回は何度となく吹き飛ばされそうになりました(ちょっとコワかった…)。帽子を深く被り、雨具の襟を立てて冷気の進入を防いでたのですが、気がつくと帽子からはみ出た髪の毛が凍ってバリバリ、睫毛に霜…ほっぺを触ると感覚がマヒしてました。こんな経験、初めて!!! 頂上でリーダーが「気温は氷点下だろうね」。…マジっすか!?でもナチュラル・ハイ気味だったのであんまり寒くなかったです。ちょっと発見だったのですが、普通、岩ゴロゴロの足場はとても歩きにくいですよね?でも雪が積もると歩き易いのです。とはいうものの、やはり足元は注意しないといけませんね。下りで1回思い切り転倒。そして転倒未遂が3回ほど。青タンをこさえてしまいました。イタイ。

池巡りもとてもキレイでした。途中、林の中にシカを発見。こちらをじっと見てました。池を望むポイントからの景色も美しいものでした。池の淵から氷が張ってきて、いかにも寒そう…。そして雪が全ての音を吸いこんだかのように、とても静かでした。これで、池巡りは春夏秋冬全てを体験しました!えびの高原に戻ると、子供が大喜びではしゃいでました。短パンの子とかいて、ホント元気ですよね。で、今日は少し筋肉痛…でも大満足のお正月となりました。

(以上、文・Hashimoto

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