2003年8月30,31日                四季山遊会HP→アクセスカウンター
太鼓岩(979m)
前園(鹿児島)・山下(鹿児島)・大北(鹿児島)・田淵(岡山)・舘野(千葉)・舘野(千葉)・原田(鹿児島)7名(男性2名/女性5名) 絶景の太鼓岩
太鼓岩
 
 今回は、飛行機で参加の方(いわゆる都会の方)が約半数おり、地元の人間として誠意もって取り組む意気込み持つ。
 金曜日の最終フライトで21時前に鹿児島空港に到着。そのままホテルの東横インでゆっくりするかと思えば、さすが自然を愛する人間は全国共通!22時過ぎから鹿児島市の夜の繁華街天文館を闊歩する。芋焼酎・郷土料理を堪能する。私も一緒で前夜祭。あやうく終電乗り過ごしそう。
 いよいよ本番。北埠頭はやや曇り。しかし波は穏やか、大気も安定。快適な屋久島トレッキングできるものと確信する。指宿知林ケ島に開聞岳、皆さん大変興味深く見ていただける。錦江湾は海から見るとたいへん素晴らしい世界だ。(あの山は?桜島です。。。という会話も楽しい)
 屋久島に到着。標高ない港は大変暑い。しかし車で白谷雲水峡に行くと、もう涼しい世界。何故、水溢れる場所はあんなに涼しいのか、いつもそう思う。涼しい中、登山開始。テレビ取材班もいる。当初雨も降る。白谷雲水峡周辺はもののけ姫のヒットや、各種マスメディアの番組のためいつも賑やかだ。
 しかし後半の白谷小屋から先は、登山者の私たちの世界。じっくり苔むした世界を堪能する。とはいえ結構きつい登りでもある。すれ違う登山者同士、大きな声で「こんにちは!」。元気が出る。(こんなに元気よく挨拶を掛け合う山はない。屋久島は日本一だと思う。登山者同士みんな一体感ある世界だ。)
 やや遅れるメンバーもいて5回ほど休憩。辻峠で太鼓岩まで登るか再確認する。「登ります」。峠で休憩していた金沢の女性陣にも声かける。さんざんきつい話を私たちが話していたため「・・・」。辻峠から太鼓岩は根っこを握ってのぼる場所も多く、ストックは邪魔になる。それほどきついコースだ。それがあるからこそ、太鼓岩での感嘆の声が響き渡る。絶景だ。今日はやや遅れての到着のため、人も少なく、ゆっくり岩の上で朝食をいただける。氷で冷やしたナシをメンバーが持ってきて皆でいただく。冷たくて、また素晴らしい眺めでとっても美味しい。

 下りは、白谷小屋でゆっくりする。その日白谷小屋に宿泊する福岡のJさんと話が弾む。お土産用に2Lペットボトルに水をいれる。屋久島は土も石も葉っぱも花も持ち帰り禁止だが、想い出と水は持ち帰りOKだ。
 原生林歩道を下る。上りの楠川歩道がいわゆる江戸時代の人工杉の世界なら、下りの原生林歩道はまさしく手付かずの原生林の世界、お勧めのコースだ。しかしコブが3つほどありかなりきつい。休憩を数多くとる。鹿に猿に囲まれて。
 白谷広場で大の字で昼寝したあと、予定よりやや遅れて、17時30分に下山口に到着。

 楠川温泉で汗を流す。ひなびた温泉だが泉質は評判よい。地元の方も毎日はいると聞く。その後、コンビニでビールや焼酎を買い、民宿へ。民宿とは思えない地元の素材を使った豪華会席で乾杯!おかずがいっぱいあるため、ご飯をお代わりを誰もできない。料理の写真撮るメンバーもいる。楽しいひと時だ。その後二次会をするが、星の観察会もあった。街頭がまったくないため素晴らしい星の世界を堪能したそうだ。

 翌日は5時30分に起床。やや眠たいがそれでも皆頑張る。前日予約済みのいつもの朝日弁当を受け取り、いざヤクスギランドへ。昔はゆうに1時間以上かかった道のりも、いまでは30分もかからない。途中、種子島からの日の出は素晴らしい。それに映える太忠岳の大岩も絵になる。ヤクスギランドでは白谷雲水峡とはまた違った緑の世界を味わう。都会の喧騒とは180度違う世界だ。私は毎月屋久島に来ているが、このヤクスギランドの朝食の時間が一番落ち着くし、このために毎回段取りしているようなものだ。地元の方も多くの人がヤクスギランドを勧める。緑に囲まれていただく朝日弁当。至福のひとときだ。

ヤクスギランドの朝食
ヤクスギランドの朝食


 お土産屋に立ち寄る。都会から来たメンバーは芋焼酎を買う。その後、滝巡りと海中温泉に入る。岩手大学の合宿中の男子学生10名ほどが先に露天風呂につかっている。山楽会の美女軍団?がバスタオルで入浴すると恥ずがってか戻りはじめる。ほほえましい?
 いなか浜も大変きれいな砂浜だ。日本一の海亀の産卵する浜というのが納得いく。今日はとても空気が澄んでいて、三島諸島、とから列島がよく見える。
 その後、問題発生。縄文号が動かなくなった。バッテリーの問題だろうとケーブルで充電していたがそれも効果なくなった。ジェネレーターの原因か。原因はどうでもよい。対策会議を頭の中でする。まず、他の一台の車は大丈夫だが、もう一台タクシーを呼んで帰ることを考える。そしたら、東京から来た女性メンバーが「ヒッチハイクしましょうか」と話しかける。「そうか!呼ぶより早い。」
 岡山からの女性メンバーと二人で路上に立つ。男性陣も応援に立とうとする。「ちょっと待った!」。ヒッチハイクのやり方を以前勉強?したことがある。「女性陣に任せて」と男性陣が路上に立つのを辞退いただく。ごめんなさい。
 一台目の車は地元の方だった。いきなり「OK」サインが出る。困った時この言葉は大変嬉しい。感謝感激。ありがとうございました!乗車中いろんな話で盛り上がる。メンバーに医者の方もいたお陰で、健康相談に人生相談に、初対面では、かなりつっこんだ話になる。あっと言う間に宮之浦港に着く。いろんな想い出のできた屋久島トレッキングだった。(いなか浜の売店の方>縄文号の駐車を許していただきありがとうございました。今日さっそく整備工場に電話します。今後は整備不良ないように万全に修理します。参加者の皆さん申し訳ございませんでした。)
(文・写真/Harada)

ヒッチハイクで乗せてくれた永田地区のKさん
ヒッチハイク了解いただいた優しい永田地区のKさん

☆8/30,31太鼓岩参加者の声(田淵さん)☆
from 岡山
屋久島トレッキングclub太鼓岩8/30.31に参加させていただきました田淵です。私は遠方でインターネットで参加を決めるこの形式に、相当の抵抗を感じていたのが正直なところですが、このHPを見るにつけ、参加したい願望が強くなり、とうとう参加してしまいました。
帰宅後一夜あけた今、屋久島の自然に触れられた今回のチャンスに深く深く感謝しています。ひとえに原田さんの誠意あふれるご尽力によるところが大きいのですが、いつも最後尾を守って、ちょっとお茶目な会話を飛ばしながら、皆を盛り上げてくださった大北さん、そして私を含む女性人も、皆で作った気持ちのよい旅だったと思います。原田さんの報告文章で写真など見てみると、ちょっと気恥ずかしさも感じますが、このそのままの言葉や写真が載っているから私もこの会に参加できた様に思います。今回の旅は山楽会の数ある旅の中でもヒッチハイクした旅として残っていくのかも知れません。これもまた、初めての経験でした。実際はずいぶん必死な状態だったと思うのですが、離島の地の方から地元に住む真髄のとこに少し触れられたり、貴重な経験となりました。みなさ〜ん、ありがとうございました。



☆8/30,31太鼓岩参加者の声(舘野さん)☆from 千葉
原田さん、八月の屋久島(太鼓岩)トレッキングでは大変お世話になりました。このページを見るたびに、常にご活躍の様子でなによりです。そして、前園さん、山下さん、大北さん、田淵さん、お久しぶりです。お元気でいらっしゃいますか?今回は、直前の参加希望にもかかわらず、母子での参加をこころよく受けてくださりありがとうございました。そして、帰りの飛行機の時間まで原田さん、大北さんにはお気遣いいただき、感謝でいっぱいです。(あの日は、無事、千葉県の自宅まで到着することができましたよ。)
 すばらしいお天気に恵まれた屋久島の日から、もうすぐ一ヶ月経とうとしているのですね。本当に思い出深いことで、ついこの間のことような気がしています。 屋久島では、たくさんの”非日常”を体験しました。おおきなおおきな杉の木。ふわふわの苔。しっとりと緑色がかったような空気。心やすらぐ水の音。切り株からひょっこり飛び出す新しい木の芽。鹿のおっきな目と白いおしり。お母さんのおなかにしがみつく小猿。田舎浜の透き通った海。。。。。。。。。。。。。。。。。。
こんなに大自然に囲まれたのは久しぶりのことで、なにか、失ってしまっていたある種の力を体いっぱいに浴びて吸収できた感じです。翌日から数日間続いた筋肉痛も、なぜか、不思議な充実感として心地よくも思えました。
 今回の参加のきっかけは、「この夏はどうしても山登りがしたい!でも一人では危ないし、なにか山岳チームを探そう!!」ということで、インターネットでぐるぐると検索をかけていたところ、山楽会に行き当たったのです。そして、私の夏休み期間にある企画が、屋久島トレッキングでした。母にとっても、私にとっても、”屋久島はいつか絶対に行ってみたいところ”という憧れの場所だったのですが、急きょ、夢が実現することになったのです。当初母は、「娘一人で出かけさせるのは危ないからついて行くわ」という姿勢だったのですが、日に日に、そんなことよりも、「屋久島に行きたい」というストレートな思いが勝ってきていたことを私は見逃しませんでしたよ。本当に偶然の偶然でこのようなすばらしい出会いと体験ができたことを幸せに思っています。「参加者は地元の方ばかりなのかしら」、という不安もありましたが、原田さんの細やかなお気遣いのおかげさまで、鹿児島までのフライトを決定する運びとなりました。
 また、緑の空気が恋しくなったらぜひ参加します。その時は、どうぞよろしくお願いします。これから、もっと色々な山の空気を味わってみたいです。追伸:写真どうもありがとうございました。皆さん(私も!)とても素敵な表情で大好きな写真ばかりです!!


いなか浜で 1
いなか浜で 1

いなか浜で 2
いなか浜で 2

No9:屋久島トレッキングClub
(初心者コース)

8月30/31日(土・日)
もののけ姫コース

1日目:
白谷雲水峡-太鼓岩
(979M/登山口からの標高差325m)
7:15 鹿児島北埠頭に集合(地図の見方の勉強会20分)
8:00  北埠頭出航⇒ 10:05 宮之浦港着 →白谷雲水峡へ・入山届提出
10:40 白谷雲水峡から登山開始(登り所要120分)
    もののけ姫舞台の沢伝いの苔のジャングル登山道を辻峠まで歩きます。
12:50 眺望絶句の太鼓岩到着(自宅から持参のランチを)
    下りは行きとは違う原生林歩道をゆっくり時間をかけ下山します。
    白谷小屋で屋久島の水のコーヒーブレイクタイムや、渓流のほとりの大岩で昼寝タイムもあり。
16:30 白谷雲水峡の登山口着
17:10 小川のほとりにある楠川温泉で汗を流します。
18:40 夕食(懇親会&反省会)
2日目:
千尋の滝-平内海中温泉-大川の滝-西部林道
(屋久島一周)
屋久島一周の中で山と川と海の素晴らしさを体験(滝巡りツアー)。
*車2台以上の場合、1台は参加者希望の意気投合したメンバー同志のオリジナル行動可能。
7:00 「宿で朝食」「ヤクスギランドでの弁当朝食ツアー」を選択します。後者は朝6時出発ですが超勧め!)
8:30 宿を出発(レンタカーで屋久島一周)-千尋の滝-平内海中温泉-大川の滝-西部林道 
13:00 宮之浦港着・フェリー乗船(反省会&ランチ)
17:10 鹿児島南埠頭着・解散

8月30日
日の出 5:53    日の入18:42
8月31日
干潮3:20/15:37 満潮9:15/21:33


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