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2003年4月5日(土)

稲尾岳ー滝巡り
(930m)

天気:晴れ

参加者:田中(一)・富・町・児玉(孝)・堀ノ内・毛利・吉澤・川原(麗)・潟野・佐多・原田(11名)

 最近は晴天続き。一頃の悪夢の雨天続きが信じられない。気温を肌寒いくらいで、今日の初心者会としてはハードなコースには丁度良い。8時しっかり全員垂水港の玄関に集合。トイレをお願いしたところ何人かは既にフェリーの中で済ませる。朝の時間がとても貴重な登山にとって、とても助かる。
 途中花瀬公園で休憩をとる。岩盤の千畳敷の川はいつ見ても壮大だ。しかしいやに水量が多い。これが後の徒渉体験につながる。10時予定どおり稲尾岳ビジターセンターに到着。いつものようにセンター内でトイレと施設見学をする。きょうはかなり職員が多いのが気にはなった。(5名、職員の車で駐車場が満杯)
 10時20分、登山経験豊富な田中さんを先頭に登山開始。前半は沢登り、後半は尾根歩きの頂上までのルートだ。沢を登る。やはり水量が多い。前日こちらはかなり雨が降ったものと思われる。屋久島のようにコケと樹木の深い緑の世界だ。違う点と言えば佐多さんの指摘のとおり低木が多いことのみ、あとはどう見ても屋久島の白谷雲水峡だ。心が洗われる。
 途中自然石展望所で休憩をとる。種子島がよく見える。今から行く枯木岳、稲尾岳も見える。天気がいいので気持ちが良い。再び尾根歩きをする。途中今回のピークの枯木岳(959M)や鞍部を過ぎ、11時50分に神社のある稲尾岳頂上になんなく到着。気温が低いせいか皆汗もかかず余裕の表情。ランチをとる。ちなみにここの頂上は全く展望はない。樹木に覆われたままだ。ここの稲尾岳一帯は環境庁の環境保護地域のため、土も草木も一切取ったり持ちかえりはできない。そのため頂上の樹木も伐採されずに残っている。(展望を得るために頂上一帯の樹木を切ることも一般的に行われている。いいのかどうか)
ランチの間に帰りのコースの希望を取る。まっすぐ戻るコースか、一旦下まで下りて再度登る滝巡りコースか。ほとんどのメンバーが後者を選ぶ。チャレンジャーだ。さっそく北登山口まで一気に降りる。ここまでは皆元気だ。いよいよ滝巡りという甘い言葉の地獄の登りだ。途中胸突き八丁坂がいくつもある。前回新人の大学生とチャレンジいたが彼はそれ以来登山に自信をなくした。今回もやはり心臓の負担がかかりペースが極端に落ちる。登山で言えばまだ2合目。このままだと大変なことになるので一部のメンバーは、滝巡り経験者の町さんをリーダーに北登山口に引き返してもらう。まだまだ急坂は続く。次は新人の女性のペースがやや落ちる。ザックを他のメンバーに持ってもらい頑張ってもらう。最後の八丁坂の登り口に「高度差100M、自然を楽しみながらゆっくり登ろう」と看板がある。メンバーの開いた口が閉まらない。苦笑いするのみ。

 数々の困難を乗り越えようやく15時過ぎに西登山口に到着。主な滝が3つあったが「白糸の滝」が一番美しい。美しいもの見るには困難を乗り越えなければいけない。これも屋久島と一緒だ。
 すぐさま北登山口に残した2人を迎えに行く。荒れた林道になりRVの田中号を救援車にお願いする。かなりひどい林道だが田中氏は前回椎葉でもっとひどい林道を体験したそうだ。揺れに揺れて約30分かけて北登山口の2人に会う。2時間あまり動かず待ってくれた。
 今回はいろいろ学んだ。ハードなコースは慎重に臨むということを。一抹の不安があれば楽なコースを選ぶということ。今回のメンバーには迷惑をかけたが次回以降は十分気をつけて山行に臨みたい。収穫の多い一日だった。



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