屋久島のQ&A

    Q&A      宮之浦岳ちょうじょう!

Q:何故、フェリーを使うのですか?
事前の勉強会の時間確保のためです。毎回出航前から始まる地図等のミーティングは、宮之浦港に到着寸前まで続きます。また初対面のお互いの事も理解しあえると思います。このチームワークは安全登山の原点です。目標が、頂上到達から、助け合い&全員で無事ゴールに変遷します。また屋久島会終了後に、「毎回メンバー同士はあんなに仲良くなれるものなんでしょうか?」という感想が多く寄せられています。⇒屋久島トレッキングは、毎回こんな感じです。単なるレジャーでなく、運命共同体として助け合ったからこそだと思います

船室でオリエンテーション。地図もしっかり確認しておきます。     こんな事もあります。
オリエンテーション           

Q:初心者ですが屋久島は大丈夫ですか?
A:屋久島=上級者というイメージがありますが屋久島会は、小学生高学年をイメージしてプラン設定しています。それぞれのコースにレベル対応表を記載しているのでご参考ください。また初心者にスピードを合わせますのでご安心ください。屋久島には他にも「蛇の口」「万代杉」「大川の滝」ハイキングコース等あります。ランクを確認のうえお申込みください。 屋久島難易度ランク  白谷雲水峡・明星岳・蛇ノ口(初心者)<黒味岳・太忠岳・愛子岳・モッチョム岳(初級者)<縄文杉(初級者)<宮之浦岳(中級者) 

Q:普通の登山との違いはありますか? 
詳しくは、心構えをご覧ください。
1.雨は必ず降ると思ってご参加ください。一度雨の中に外を歩いてください。雨具は必要だし、ザックカバーも必要。また靴下・下着も濡れるかもしれませんのでスペアが必要です。またコンタクトを持っている方はメガネよりコンタクトが安全です。メガネの方は曇らないようにこまめに拭くようにしてください。また、最近は木道が整備されて歩きやすくなっていますが、濡れた木道は滑りやすく、階段を踏み外すと危険な場所もありますので十分注意してください。
水溜りと化した登山道、登山には登山靴が安全かつ快適です


2.道迷い=遭難、と考えてください。近くに民家も車の道路もありません。よくあるケースが登山中にリーダーに声かけず「道脇に入り込みのトイレ遭難」です。かならずリーダーに声掛けてからトイレしましょう。
3.捻挫=皆の手助け必要、と考えてください。車が来ないので皆で手分けしておぶって下山します。もちろん頂上は諦めます。一番多いのが「根っこ」「丸い石」にのっての捻挫、また飛んで着地時に捻挫です。飛ぶのは厳禁です。皆さんで注意しあいましょう。
4.屋久島は同じ距離でもアップダウン多いため、普通の登山の1.5倍は体力を消耗します。また雨天時は足元に気をとられ、やはり1.5倍体力を消耗します。よって体調管理とペース配分は最重要項目です。


Q:無事に本土に予定日に帰れますか?
A:屋久島会は、社会人を対象にしていますので、月曜日から仕事できるように、島に滞在中は常時船会社と連絡とります。それでも万一天候以外の理由でフェリー(13:20発)が欠航時は、その後トッピー(15:40発)・フライト(14:00発,16:25発,17:00発,17:40発の4便)の移動手段を確保するように手配します(運賃増は参加者負担)。それでも心配な方は最終日早朝、安房港7:00発→9:35鹿児島着トッピーで帰宅可能。港は宿近く。また最終日に台風等天候悪化による船の欠航が予想される場合、登山場所が変更になることがあります。

Q:宿泊場所について教えてください。
1.民宿全体がバリアフリーのため、すべて全く段差なく、玄関、お風呂、廊下とも広々。バリアフリーってなんて快適!を実感できる宿です。
2.夕食も魚貝類・山菜を中心に刺身を含め8皿。反省会&懇親会をするには十分すぎるほど。もちろんご飯はお替わり自由。また部屋出しのため落ち着けるし、飲物持ち込みもOKですので心置きなく屋久島の焼酎等堪能できます。
3.布団も羽毛布団。快適&安眠は約束されます。
4.宴会場は別途部屋があります。ゆっくり語り合いましょう!人数の状況次第で全部屋貸切り。
5.地元の人間として出来る範囲でお手伝いします。と、6,500円(1泊2食)。嬉しい限り。テイク1頑張りましょう!
6.お湯も出発前にいただけます。洗濯機・乾燥機もあります。浴衣も常備。歯ブラシのみ持参。
全体の感想としては非常にコストパフォーマンスの良い宿(値段以上の対価あり)。また新築かつ部屋の隅から隅まで清潔にされている宿です。なによりオーナーがテイク1に共感いただいたのがなにより。。。


Q:携帯電話はつながりますか?
A:港の宮之浦町や宿泊場所の安房町など島の海岸部(西部林道を除く)では大丈夫です。しかし船の乗船中や山間部(白谷雲水峡・ヤクスギランドを含む)ではつながらないと思ってください。ただし「宮之浦岳」「永田岳」「縄文杉」「淀川口から淀川小屋へ600mの地点」では携帯が使えます。ただし、通じるからと言って皆が携帯を使えば、その場の雰囲気が損なわれますので、緊急性のある場合を除いてご利用ください。

Q:服装やカバンを教えてください。
A:服装は登山用と登山以外の一般服をご用意ください。靴も同様です。但し雨具は必ず用意してください。下着は宿泊場所に洗濯機と乾燥機がありますのでこちらもご利用できます。カバンは両手がフリーになるリュックと、登山に不要な物をしまっとくカバンをご用意ください。後者は車もしくは宿泊場所に保管します。詳しくは、心構えをご覧ください。

Q:保険について教えて下さい。
A:◎屋久島会は、3泊4日国内旅行保険に加入しています。(1人300円)
        死亡 160万円 入院 2,400円 通院 1,600円 賠償責任(免責0) 1億円 救援者費用 200万円
よってこの範囲内では万一の時に保険がおります。 受取人は被保険者もしくはその相続人になります。


Q:急用ができた時、キャンセルはいつまでにすれば良いですか?
A:保険の申込みと配車の関係で、キャンセルは早めにお願いします(無料)。このキャンセルは、各リーダーボランティアの方も同じです。その場合代替リーダーを見つけ、代替の山行企画を立てるなど、最大限フォローはしますが一部企画内容変更も生じるかもしれません。ご了承ください。

Q:屋久島は荒れているのでは?登山で荒したくない。とお考えの方へ。
百聞は一見にしかず、です。まず、いつか見に行ってください。屋久島は登山道がしっかり(木道)していて、ほとんど荒れていません。わき道に入る人は論外。むしろ木道の整備されていない開聞岳や霧島の方が荒れています。また屋久島会では、屋久島を汚すのを避けるため、山小屋宿泊はせずに、毎回、日帰り登山にしています。生理的現象で山中でトイレしなくていいように。万一トイレに行きたくなっても、2Fトイレ、1F堆肥へかえる工場といった、人間と自然の共存を考えたトイレもできました。行かれた方はご存知のとおり、屋久島の登山道は、全くゴミは落ちていません。いつもゴミ探しに苦労します。これは民家の舗装道路等も同じです。そこが鹿児島市との違いです。生ゴミも捨てずに堆肥に変えています。屋久島は日本一、環境を考えた島です。住民とともに。これは、国、県、上屋久町、屋久町、地元住民、各種ボランティア団体の力が非常に大きいです。感謝して登山しなければと思っています。人間と自然の共存が出来ている唯一の島です。
そのような状況でも島を訪れる人の数は年々増え続けており、入山規制も検討されるべき状況です。そこで、四季山遊会ではいつも登山中のテイク1でゴミ拾いに取り組んでいますが、屋久島会では取り組みをさらにもう一歩すすめて「ゴミゼロミッション」をお願いしています。多くの登山客や観光客が島に持ち込んだゴミを山には捨てなくても集落に捨てればそれを島で処理することになり、人間と自然が密接に共存している屋久島の環境に大きな影響を及ぼします。ですから、各自が持ち込んだものから出るゴミは全て持ち帰ることをお願いしています。


Q:帰りを屋久島空港から飛行機で帰りたいですが?屋久島に延泊したいのですが?
 フェリーで鹿児島市に戻っても最終フライトで東京・関西は十分間に合いますが、屋久島空港から鹿児島空港経由でのお帰りも可能です。また、屋久島での延泊も可能です。

Q:何故、山小屋泊しないのですか?
多くの方から要望があります。個人山行で山小屋を朝立ちする時、自然を独占できます。しかし反面、山のキャリアが少ない場合、かなり高い確率でリスクも内包しています。
1.天候リスク・・・天気は一晩で大きく変わります。また知りえる天気情報も限られます。
2.体調リスク・・・慣れない山小屋泊で、周りの登山者の騒音で睡眠が自宅のように取れないリスク、風邪を引くリスク、慣れない食事で体調を壊すリスクもあります。(日帰りに比べ)重いザックを担いでの長時間登山のため、膝や腰に負担をかけるリスクもあります。
3.トイレリスク・・・白谷小屋のように室内にあればいいのですが、外にトイレがある小屋で、夜間、降雨や霧で視界がない場合は、小屋に戻れず遭難するリスクもあります。また山小屋のトイレはかなり汚れていて、トイレでなく森林で用を足そうとすると遭難リスクは高まります。
さらに近年、登山者数が増え、また特定の山に人気が集中する傾向が強くなり、自然の許容量をはるかに超えた排泄物によって問題が生じています。今までは、関東や中部地方の問題でしたが、九州でも、ティッシュによる「白い花畑」現象がはじまっています。キャリアのある登山者には物足りない屋久島トレッキングかもしれません。しかし環境面や安全面と、自然を知るだけでなく人を知るトレッキングとしての側面も、捉えていただければと思います。


Q:自由行動はできますか?
A:基本的には参加者全員の安全第一のため別行動は厳禁です。ただし最終日の朝は、宿でゆっくり朝食される「ゆったり御前派」と、朝5時に起きヤクスギランド散歩後の「大自然弁当派」のどちらかの希望を聞きます。

森の朝食風景(2003/6/8)


Q:参加費の内訳を教えてください。
A:参加費は3日間で2,400円です。参加費は、地図資料代・事務通信費・国内旅行総合保険(300円)・白谷雲水峡入場料(300円)・写真代・1日1回の温泉代・2日目の弁当代です。 *屋久島会は、営利目的の旅行業者ではなく山行サークルです。よって実費だけで、報酬は一切いただきません。万一参加費が余った場合、次回のツアーに充当します。

Q:屋久島トレッキングはいろんな方の協力をいただいているみたいですが、個人旅行でもその特典を利用できまか?
屋久島会は多くの方のご賛同いただいております。
1.フェリー運賃・・・杉木氏(折田汽船1等船室片道6,800円→4,300円)
2.鹿児島市宿泊・・・鹿児島観光ホテル/東横イン鹿児島・・・格安で泊まれます(事務局経由のみ)
3.屋久島宿泊・・・民宿いっぱちさん(1泊2食7,350円→6,500円)
利用する2週間前には事前に各社と打ち合せしており、個人旅行では難しいかと思います。


白谷雲水峡
白谷雲水峡

Q:(3日コースで)2日目だけ屋久島会に参加、初日と最終日は個人行動できますか?
A: 初対面の方が5〜15名集まって、運命共同体として縄文杉の8時間をトレッキングします。その中で、四季山遊会では安全をすべてに優先して考えています。安全のためには、お互いどういう方か、お互いどういうレベルかを、お互いフェリーで確認しています。またコースの注意点や、(万一遭難しても戻れるように)地図の見方の勉強会も入念にします。その勉強会のもと、初日の白谷雲水峡の登山でも、一緒に登山して翌日の予行練習もし、翌日の本番となります。3日間とも参加をお願いしています。

Q:旅行代理店のツアーと屋久島会は違いますか?
【リーダー・ポジショニング】が違います。毎回屋久島トレッキングの時は、屋久島へ向かフェリー内のミーティングで「みんなで作る山行だから、旅行代理店の添乗員に対してのように、わがまま言わないでね。」と話しています。そしたら3日間誰もわがまま言わず、リーダーは雑用なく、常時皆さんの安全確保に専念できます。皆で作る山行、四季山遊会の目指す山行です。

Q:申込み締切りはいつまでですか?
 原則前々日の18時までですが、各山行には毎日多くの申込みがあり、前回縄文杉のように途中で締め切るケースも多くあります。その場合早めにお申込みの方を優先します。通常、屋久島会は20名で締切ります。

Q:最終日に鹿児島南埠頭から福岡方面へ帰られる方はどのような形で帰られる方が多いのでしょうか?
A:会のバスを利用する場合は福岡まで運行します。それ以外の場合は高速バスが多いです。18時発から1時間刻みにあります。18時でも大丈夫ですが、万一のことを考え19時発の方もいます。なおバス停までは、埠頭から徒歩15分です。また4枚回数券を買えば、片道3750円です。余った回数券は私が買います(よく使うので)。

Q:解散した鹿児島南埠頭から九州新幹線の鹿児島中央駅まで交通手段は何かあるのですか?
A:新幹線の場合は、中央駅までの交通手段はタクシーが多いです。帰りの船内から予約して埠頭で待機してもらえます。

Q:荷物についてですが、ザック一つに収まるくらいの容量で参加したほうがいいのでしょうか?ザック以外にバッグを持ってきても、置き場所があるのですか? A:ザックと、バックの方が多いです。多めにバック持ってきても大丈夫です。山以外の荷物は会のバスや民宿におくことができます。ただし、下山後直行する温泉の入浴道具・着替えはバスに準備しておいてください。

Q:屋久島に個人的に行く時のポイントを教えてください。
★民宿について・・・これは非常に難しい質問です。値段を重要視する方もいれば、快適性を重要視する方、交通の利便性を重要視する方、様々です。金森さまがどれを重要視されるかわかりませんが、四季山遊会の屋久島会では左記「LINK」にもあります「民宿いっぱち」さんを利用しています。私がいくつかの民宿を飛び込んでみて一番「快適に熟睡できた」からです。コストパフォーマンスも良いと思います。主な理由は、
1.部屋だし家庭風会席料理(私たちだけで乾杯できます)
2.アクティブな方に助かる乾燥機・洗剤付洗濯機
3.早朝でも大型湯沸しポットでお湯をもらえる
4.オーナー夫婦の明るい性格
5.新築かついつも清潔な館内
6.夕食時の記念写真撮影、即現像、贈呈サービス
7.男女別の大きなお風呂
8.ふわふわ布団にパリッとしたシーツに浴衣
9.本格生ジョッキも注文できる(会費が余れば屋久島会でも利用)
10.系列の居酒屋いっぱちさんも素敵(屋久島会ではいつも二次会に利用)
屋久島には星の数ほど?!民宿ありますがお勧めです。(注)屋久島の民宿は、都会から屋久島に移りすんだ方が経営する民宿と、生粋の屋久島の方が経営する民宿があります。テレビ取材受けるのはいつも前者の都会系民宿です。地元系民宿はパフォーマンスが都会系ほど上手ではありませんが、中身(地元の食材活用など)では上回ります。勿論、いっぱちさんは後者です。

★ガイド・・・屋久島観光協会の窓口に行けば紹介してくれます。なお一つの山で、ガイド料は15000円前後します。2人で頼めば3万円、3人で頼めば45000円と人数が増えても1人あたりは減額しませんのでご注意ください。

★コース・・・今、屋久島トレッキングする人の9割が縄文杉(往復8時間)、1割が宮之浦岳(往復10時間)といいます。どちらを希望するかによってコースが全く違います。また屋久島会で毎回行っている白谷雲水峡の太鼓岩という山はお勧めです(往復4時間)。 目的を決めてから、インターネットや本屋で調べる必要があります。勿論、地図とコンパス(磁石)は必携です。屋久島では、毎年行方不明になる事故が発生してます。